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広報委員が行く!会社訪問

株式会社さんばん

所在地:東京都渋谷区幡ヶ谷3-80-10
合建東京ビル6F
電 話:03-5358-1466(代表)
HP:http://www.sanban.co.jp/
代表取締役:柴田 紀之

『広報委員が行く!会社訪問』 第三回は、情報番組を中心にスポーツ、料理など、ざまざまなジャンルの番組を手掛ける(株)さんばん 代表 柴田 紀之氏を訪ねました。

会社の扉を開けるとカラフルなソファーにクッション。 デスク周りは、赤いイスにブルーのパーティションとどれを取ってもかわいらしくおしゃれな印象。 片づけを徹底しているとのことで、テレビの制作会社とは思えないほどすっきりとさわやかな雰囲気のオフィスでした。 そんな素敵なオフィスにある会議室で、私たちはさっそく「(株)さんばん」という少し変わった社名の由来からお伺いすることにしました。

(インタビュアー:広報委員 ネヴァーストップ(株) 三村裕司)

(写真:ウッドオフィスグループ(株) 岡村宇之)

Q:まず「(株)さんばん」という名前は珍しいと思うのですが、社名の由来を教えてください。

もともと「カッコイイ」とか「イカした」という意味の「DEF(デフ)」という名前を考えていました。

でも片仮名の社名はたくさんあってなかなか覚えてもらえない、できれば平仮名の社名にしたいと思ったんです。

携帯電話の「3」のボタンにあるアルファベットって「DEF」ですよね。ここから「さんばん」という社名が浮かんだんです。

「3」という数字を調べてみると中国では縁起が良いと言われていますし、「三大文明」や「三匹の子ぶた」など、「3」はキーになる数字なんです。

それに野球であれば三塁手(サード)は要のポジションですよね。自分たちは、そういう要の存在でもありたいと思っています。 「3番目のポジション」を目指そうという思いが込めてこの社名にしました。

Q:もともとフリーでも活躍されていたようなのですが、なぜ会社を設立されようと思ったのですか?

昔は最終的にフリーのディレクターになることがゴールという風潮があったと思うんです。 できる人ほどフリーでしたし、「一人前=フリー」という認識があったのですが、今は違いますよね。 時代は変わって、テレビ局と仕事するにも個人とは契約できなかったり、どこかの会社を通してほしいと言われることが増えてきました。 会社を作るきっかけはそういうところからなんですが、作るからには「自分たちが居心地の良い場所を作りたい」という想いで会社を設立しました。

Q:「居心地の良い場所」というのは、具体的にどういうところですか?

社名の「さんばん」にも込められた「3番目を目指すスタンス」です。 もちろん番組を作る以上、最高のものを作りたいと思っていますし、視聴率や利益を出すことも大切です。でも、それに固執し過ぎて他のことをないがしろにしてしまうのは、自分たちらしくないと思っています。 例えば、お金が欲しければ、テレビ局の社員になった方がだんぜん高い給料がもらえます。ただ、テレビ局では異動で営業やライブラリーといった直接「モノづくり」には関われない部署に行くこともあるわけです。 その点、制作会社の場合は、給料の限界はあるかもしれないけれど、その中で「モノづくり」の楽しさを覚えて、ADからディレクターになっていくという成長できる場があります。 僕たちは、そういう仕事を楽しみながら成長できる組織を作りたいと思っています。

Q:会社で大切にされていることは何ですか?

「人材力」ですね。 「どんな会社?」と問われたときに「あそこには良い人がいっぱいいるよね」と言ってもらえるような会社にしたいです。 制作会社ですから、「制作力」ももちろん大切ですが、まずベースに「人材力」があってその上に「制作力」がなければ業界で生き残っていけないと思っています。

Q:社長の考える「人材力」とは?

基本的なことで言うと朝きちんとあいさつができるか、他人に対して失礼じゃない態度で接しているかといったコミュニケーション力ですね。 それと、創造力。我々の仕事は、ゼロから何かを作っていかなくてはいけないので、これも重視しています。 あとは、チームをまとめる力も必要です。現場で何かを作るとき、カメラマン、レポーター、ドライバーなど、そこに集まった人たち全員が初対面であることが多いです。 そんなとき、ディレクターは現場のリーダーですから、きちんとコミュニケーションを取って良いものが作れるように短時間でチームを組織していなかくてはいけません。 こういった総合的なものを僕は「人材力」と呼んでいます。 。

Q:毎月、社内イベントがあると聞きましたが?

社内コミュニケーションの一環で誕生日会を開催しています。 翌月誕生日の人が幹事となって、「自分がやってもらいたい誕生日」というコンセプトで毎月開いています。 毎回、工夫を凝らして楽しいイベントにしていますよ。 ボーリング場を何レーンか借りてボーリングをしながら食事をしたり、話題のテーマパーク型居酒屋を予約したり、ハロウィンのときは全員仮装で集合したりもしました。 これは社員たちにも好評で、どんなにいそがしくても「オンエアー終わったら絶対駆けつける!」といって参加する人もいるくらいです。 お酒の飲めない社員も参加するので、社内のコミュニケーションは取りやすくなりましたね。

Q:新人研修に力を入れていると伺いましたが?

毎年内定者にはチームビルディングの研修として結構過酷な「新人合宿」を行っています。 今年は「東京~伊東」間のチケットと『○月×日 9:00 青い目をしたサムライの前で集合』というメッセージを渡したところからスタートしました。 まずは、このキーワードだけで目的地に到着するというミッションなのですが、これは調べればすぐに静岡県伊東市にある「アダムズ像」だということがわかります。 本番はここからで、数種類の地図を渡して目的地まで制限時間内で歩いてもらいます。 順当にいけば歩ける距離なんですが、フェイクの地図にだまされたり、ペース配分を間違えたりすると時間内に間に合わないんです。 間に合わなかったら、今度は自分たちの行動を徹底的にレビューさせます。「なぜ間に合わなかったのか」「自分たちに足りなかったものは何か」原因を考えるんです。 この歩くという作業とレビューを繰り返してもらい、さらに、チームビルディングという切り口で、自分たちは同期同士で「どんなチームにしていくのか」その上で「会社をどんな組織にしていくのか」も考えてもらいます。 最終的に「何かに失敗したら、どういう手順できるようにするのか」「目標を達成するためにどうするのか」という指針を作るんです。 3泊4日毎日「歩く」&「レビュー」を繰り返して、最終日は45kmを歩きましたから、そうとうハードな研修だったと思います。 「歩く」という単純作業の繰り返しですが、忍耐力も養ってもらいたいという想いもあります。 実は、この研修には僕も一緒に参加しているんです。内定者に歩かせて自分たちは車で移動というのでは説得力がありませんから、毎年、新人研修は先輩社員1名と僕は必ず参加します。 やっぱり一緒に歩いたことで研修の効果は増したと思いますね。

ここからは、柴田社長の想いがどのように伝わっているか、ディレクターとして活躍されている中堅社員とADとしてがんばっている3年目の若手社員それぞれに伺いました。

Q:ディクレターという立場から見て働きやすい会社ですか?

僕はある程度中堅の立場にあるので、自由にやらせてもらえる部分が多く働きやすい環境ですね。

Q:若手社員にとって働きやすい会社ですか?

上司との距離が近い点が良いです。 社長も先輩も話を聞いてくれるので、アドバイスを求めやすいです。

Q:(若手社員に)新人研修は辛くなかったですか?

番組制作とはまったく違うことなので、「どうしてやらなきゃいけないの?」という捉え方もありますが、他ではできないことなのでチャレンジするのは良いかなと思いました。 実際やってみて、簡単なことではないですが得るものも多く面白かったです。

Q:これからどんな会社にしていきたいですか?

(中堅社員から一言) 若い世代が「上の世代を背負って立つ!」くらいに育ってもらえるような会社にしたいですね。

(若手社員から一言) チャンスが多く、やる気を認めてくれる環境だと思うので、僕たちがもっと実力を付けて本当の意味でパワーのある会社にしていければいいなと思います。

Q:最後に柴田社長から一言お願いします。

今の若い世代を見ていると、この業界に入って「これがやりたい!」という目標がなかったり、逆に意欲はあるのに環境のせいで成果が出せていな人が多いと感じます。
僕はこの会社を通して、「モノづくりは楽しい!」「夢がある!」ということを伝え、それを実現できるステージを作っていきたいと思います。

広報委員の後記!

人を育てる、成長のステージを作るということに力を入れる柴田社長。 若い世代に夢を与えて、「モノづくり」の楽しさを伝えたいという言葉が印象的でした。 制作会社は辛い・過酷というイメージもありますが、おもしろいテレビ番組を作りたいと夢見る若者も多いと思います。 柴田社長の想いがあれば、5年後10年後、この業界で活き活きと活躍する人材が増えていくのだと感じました。

インタビューアー:広報委員 ネヴァーストップ(株)三村裕司
写真撮影:ウッドオフィスグループ(株) 岡村宇之