株式会社 B・B
- 所在地:東京都渋谷区宇田川町36-2 ノア渋谷602
- 電話:03-6416-3732
- FAX:03-3462-2271
- 代表取締役:高橋 欣彦
「広報委員が行く!会社訪問」第33回は異彩を放つタレントさんを多く抱える芸能プロダクション「株式会社B・B」の高橋欣彦社長を訪問。どんな会社でどんな社長さんなのか?迫ってみました。
インタビュアー : 広報委員 (株)NX 中山 維夫
写真撮影 : 広報委員 WACホールディング(株) 岡村 宇之
(2017年11月取材)
渋谷駅から徒歩8分。若者たちが集まるセンター街を抜けたビルの6階にそのオフィスはあります。 株式会社Fuzeaの社長としてご存じな方もいらっしゃいますが、今回は株式会社B・Bの社長として高橋社長にインタビューを始めます…。
Q,株式会社B・Bを設立されたきっかけは? きっかけは、もう1つの株式会社Fuzeaというのが3年前からありまして、Fuzeaのほうでは読者モデルを中心的にマネジメントしてます。これからは、芸能に本格的に力を入れようということで、株式会社B・Bを立ち上げました。
Q,いつ頃、設立されたのですか? 2016年6月13日です。まだ1年4か月ぐらいですね。(2017年10月現在)
Q,どのようなタレントさんが所属されているのですか? 特に原宿系の個性的な方もいれば、黒髪に清楚系という方もいます。 全般的にやはりモデルが一番多いです。その中でも、俳優を目指している子も結構増えましたし、アーティストやアイドルの方もいます。
Q,総勢何名ぐらいタレントさんがいらっしゃるのですか? 120人くらいですかね。
Q,どのようにして読者モデルさんやタレントさんを集められているんですか? スカウトですね。現在、6人のスタッフが稼働してます。場所は、原宿ですね。竹下通りです。
Q,例えば、今までどんな感じの子をスカウトされたのですか? うち主力は原宿系のモデル・タレントの女の子なんですけど、当然外見は派手な子がいるんですけど、派手な中でもエッジがきいた子ですかね。あとは企業秘密ですから(笑) あと、強いて言えば、原石の発掘ですね。 すでに出来上がってる子よりもこれから磨けば光るんじゃないかなという子をスカウトします。
Q,B・Bさんのイチオシのタレントさんはどなたですか? 紅林大空(くればやしはるか)という子がいます。 タレントであり、ユーチューバー、後はインスタグラマー。インスタグラムだと13万2000人くらいフォロワーがいます。 元々、「KERA」という雑誌のレギュラーモデルを6年間やっていたんですけれど、5月に雑誌が休刊になりました。 今はキュレーションサイト(まとめサイトのこと)に移行しまして、そこ(KERA STYLE)に呼ばれたりしてます。それ以外、最近多いのが海外からのオファーです。
Q.えっ!国際的に活躍されているのですか?どのような仕事ですか? 海外のファッションショーだとか、あとはトークショーとかのイベント出演ですね。今年はイギリスに呼ばれたり、ニューヨークに行ったり、11月はチリです。 私もマネージメントしてますが、あと翻訳も含め3人がかりでマネージメントしてます。
Q,どのようにして、海外の方が紅林大空さんを見つけられるのですか? おそらくインスタグラムだと思います。海外だと、カラフルでポップな子に外国人は目を引くみたいです。 あとバンドもやっていて、ヴォーカルを担当。バンドごと海外に呼ばれることはまだないですけど、ソロで呼ばれた時は、歌っていました。
Q,日本のテレビでの出演は? 過去には、『ニノさん』という番組に。もともとカラフルなゴム製の歯列矯正をその頃してまして、その派手な歯列矯正が目に留まり…。日本ではそのゴム製の歯列矯正は売っていないみたいで自分で輸入してました。 あとは、『アウトデラックス』です。この時もカラフルな歯列矯正をしている女の子ということで。それで、マツコさんの歯を触ったりして。
Q,彼女はきゃりーぱみゅぱみゅみたいな感じですか? よく言われるんですけど、ちょっと違う系統でありまして。デコラというファッションです。 *デコラファッション:様々な装飾を施したファッション
Q,こういうタレントさんをスカウトで集めて、その後育てる苦労とかはありますか? 一人ひとり個性がありますので、弊社としては一人ひとりの個性に合ったマネージメントをしていくという方針で行っています。ファッション好きな子はファッションに力を入れますし、役者になりたい子は当然役者ですし。役者志望の子には、業務提携している先生に演技レッスンをお願いしてます。
Q,社長さんとして、やりがいとかどんな時に感じますか? タレント、スタッフ陣を含めて一つ一つ成長してきたなと思えるような姿が見られる時が、やりがいを感じます。原石から宝石になる瞬間に立ち会えた時、やりがいを感じますね。
━国会でカジノ法案が通り、将来を見据えて、最近、カジノディーラーを育てていらっしゃるとお聞きしましたが… 提携している会社で、日本カジノ学院というディーラーを育成している学校がありまして。そこで、弊社に入ってきたタレント希望、モデル希望の子がその学院のほうでディーラーのスキルを学んで、カジノアンバサダー(カジノ大使)という分野にも取り組んでいます。 先ほど、ご紹介した紅林大空もブラックジャックとかポーカー、バカラなど全部できるようになっています。
Q,タレントさんがカジノディーラーを学び、その後、実践する場所はあるんですか? カジュアルに遊べるアミューズメントカジノでディーラーをやらせて頂いたりとか。あとはポーカー大会というのが定期的にあり、ディーラーとして呼ばれたりもします。
Q,社長自身、カジノはされるんですか? 過去2度ほどラスベガスに行きましたが、スロットだけやりました。でもダメでした…。
─ここからは高橋社長のこれまでの人生についてお聞きします。 生まれが静岡県三島市で、5歳までいて、父親の転勤で秋田に引っ越ししたんです。 秋田で高校を卒業し、それから上京しました。上京して一番最初に就いた職業が美容師でした。
Q,美容師としては、どれくらい続けられたのですか? 上京したかっただけで美容師になったのですが半年間で辞めました。アパレル業界にも興味があり結局アパレルの専門学校へ行きました。そこで服作りを学んで、19歳の時に自分でブランドを立ち上げたんです。
Q,どんな服を作られたんですか? 当時、「ドロップ」っていうブランド名でクラブファッション的な洋服です。異なる素材を組み合わせて細身の洋服を、主にレディースで。デザインからパターン、縫製も自分で全部やってました。 実は当時、僕、原宿で紅林と同じで、「KERA」の読者モデルをやってまして、自分で作った服を自分で着用してました。そこでプロモーションをして、路上でも販売したり、アパートをお店に改造したりして一定期間販売をしていました。そのお店が雑誌で紹介されてお客さんが来るようになったんです。 しかし、大家さんからは「ここにお店はありません」っていう貼り紙をされましたけどね…。
Q,結局、その後は? 渋谷でデパートのショップ店員をしていて、ゴールデンウィークに「ファッションショーやろうよ」という話が持ち上がりファッションショーをやりながら、自分の服をショップで展示販売させてもらったんです。 そして、19歳から23歳ぐらいまでアパレル業界で頑張ったんですが、時代の流れもあってアパレルではなかなか稼げず、ちゃんと一度、会社員になって、世の中のルールをわかってみようかなと思いまして証券会社に転職しました。 7~8年くらい29歳までですかね。その後、独立して、在宅ワーカーにソフト販売する仕事をしてました。
━そして、元読者モデルということもあり、「きっと何とかなるだろう」と芸能の世界へ… クローバーという会社を元社長のSさんと立ち上げました。芸能プロダクションでしたがゼロから始めたので全然仕事がありませんでした。あったとしてもエキストラやカットモデルでしたね。 2年後、エーステップという会社を作り、私が読者モデルの事務所に完全に切り替えました。当時は渋谷系のいわゆるギャルが流行っていて、雑誌媒体も多かったので。雑誌「アゲハ」とか、「エッグ」とか。
━そこでニーズがあり、Fuzea設立に繋がった高橋社長。 趣味はお酒を飲むことじゃないですかね。会社の近辺、渋谷で飲むことが多いです。
Q,どんなお店によく行かれるんですか? 業界の人たちが集まる店がありまして、和食屋なのにパンクロックの曲が流れているんです。日本酒以外は何でも飲めます。
Q,プライベートで大事な時間ってありますか?
一人になる時間ですかね。家族がみんな寝た後ですね。一人になって色々考えたり自分自身の整理をする時間と言いますかね。 家以外ですと、中野にタロット占いのお店があるんですけど。そこが凄く当たるんですね。そこ自体がパワースポット的な空間で。僕のメンタルマネージメントに一番合ってると思います。よく当たるので、ほとんど従業員連れてっている最中なんです。おすすめです!パワースポットサライエ。 *パワーがアップする実験的遊び場です!占い、イベント、バー、薬草カフェなどがある。
─それでは、ここで社員さんから見て、どんな会社なのか、高橋社長はどんな社長さんなのかゼネラルマネージャーの笹渕幸大さんに伺いました。 Q,会社ではどんなお仕事をされてますか? 新人開発の担当をしております。主にスカウトとか、その後に面接し、事務所の合否を出すこととかですね。
Q,その合否の判断はどこで決めるのですか? 基本的に何か個性的な特徴を持った子を探しています。
━意外な答えが返ってきましたが、その心は? 個性的な方を探して、なおかつ、自分らしさを持ってる方、自分の意見をちゃんと言える方とか。自分というものを持っている方に声をかけてます。ただ可愛いだけではなく、特技を持っている子とか、そういうところをフォーカスしていますね。
━会社立ち上げ時から携わっている笹渕さん。 一言でいうとアットホームな会社ですね。家庭的っていうか、殺伐としたところがなくファミリーみたいな会社じゃないかなと思います。 スタッフとタレントのベクトルの方向性が一致しやすい雰囲気を持っているので。社長の人柄が出てるのかと思います。
Q,今まで通算どれくらいの子をスカウトされたんですか? 僕は一万人以上は声をかけている可能性がありますね。一日20人くらいですかね。
━どんな子に声を掛けるのですか? 自分から勇気を出してオーディションに行けない子がいまして。うずうずしてる子、きっかけがあればやりたいんですけど、勇気がなくて応募できない、そういう子を探しているんですね。そうすると、バチンと当たると、「実はやりたかったんです」というようになります。
Q,さて、社員さんから見て、高橋社長はどんな社長ですか? 心の大きい方だと思います。青文字系(個性的なファッションやそのようなファッションが好きな女性のこと。いわゆる原宿系)という特殊な分野のカテゴリーのモデルさんを抱えておりますので、やはり個性が強いもんですから、自己主張が皆さん強いんですね。そんなタレントとコミュニケーションするなか、何があっても冷静沈着でいられる器の大きい社長だと思います。
Q,社長へのお願いとかありますか? 基本的に飲みすぎないでという所ですかね。とにかく仕事は激務で、忙しいので、当然お酒も好きなのでついつい飲んでしまうと思うんで。体をいたわっていただきたいです。
Q,今後どんなタレントさんを育てたいですか? 海外でも活躍できるような、SNSとか、インフルエンサー(SNSで影響力のある人)的なモデル、タレントを見つけたいと思っています。
━グローバルに活躍できるタレントさんですね。ありがとうございました。それでは再び、社長さんにお話を伺います。 声優事業とSNS事業を新しく今の芸能にプラスしていきたいと思ってます。最初はマネージメントなんですけど。本当にやりたいことは、マネージメントからのサポートっていう部分に切り替えていきたいんです。アメリカのプロダクションではそういうスタイルに切り替わっているみたいで。恐らく、日本も今後そうなるでしょうと言われています。
Q,マネジメントとサポートって、どう違うんですか? マネジメントは育成ですよね。育成した後に、タレントが独立していく。独立した後にサポートしていくという感じで。紅林の例でいうと、僕はサポート側の人間なんですよ。最初は分からないからマネージメントするんですけど、分かってきたらサポート側にまわるという形ですね。
━面白いスタイルですね。 最初は所属タレントで、育った後は独立するタレントさんとサポート面で業務提携しているような感じですね。個人に直接仕事が入ってくるような時代なので。アメリカはもうそういう体制に切り替わっているみたいです。エンパワーメントと言います。次世代の人材を発掘して一人一人を成長させていきたいなとは思います。原宿系は「自分でやりたい」、「事務所に縛られたくない」という考え方の多い人種なんです。自分でどんどん動くので、ある意味楽と言えば楽です。ただ問題があったときは来ますよ。「助けてください」と、それをサポートしますね。
━では、SNSでは今後、どのような展望がありますか? 主にツイッター、インスタグラム、ユーチューバーの方々のフォロー数をまず上げるところから育成して、インフルエンサー(SNSで影響力のある人)として将来一人でできるような形でサポートできるような方向に持っていきます。
Q,すると、ビジネスとしてどうなるんですか? 企業が直接彼女のアカウントに仕事依頼とかが来るんだと思います。個人が何に興味あるかということはそれぞれ違うと思うんですよね。例えば、モデルだけではなく、インフルエンサーに興味があります、声優に興味があります、歌です、俳優ですという、一番興味のある所から重点的に育成して、マネジメント側からサポート側に切り替えていけるような、そういった組織を作りたいなと思っております。
━キーワードは、マネージメントからサポートへ。タレントさんのやりたいことを伸ばしてあげ、その先はサポート側に回ってあげたいという高橋社長。 その子に対して「これをやりなさい」とは言いたくないですよ。「私はこれがいいんです」というのをやらせてあげたい、「あなたはもう無理です」と言ってそこで夢を切るんじゃなくて。やりたいことをやっている中で、これも必要だなと気づくときが人によってあるんですよ。じゃあ、これも取り入れようと、取り入れようから、また生まれる、派生のものが出てきたりするので。そうなってくると面白いと思います。 |
人に人生あり。聞いてみないとわかりません。そんなことを痛感した会社訪問でした。
一見、クールに見える高橋社長。上京したい一心で19歳で読者モデルからアパレルを始め芸能プロダクションの社長になるまで紆余曲折しながら頑張る、実はバイタリティのある社長さんでした。
でもお酒はほどほどにお願いします。お忙しい中、ありがとうございました。
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