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広報委員が行く!会社訪問

ウッドオフィス株式会社

所在地:東京都港区新橋5-26-5
ウッドグループビル
電 話:03-6402-1221
FAX:03-6402-1224
HP:http://www.wo-gr.jp/wo/
代表取締役社長:名取 禎

 

「広報委員が行く!会社訪問」第19回は、制作、編集、タレント部門とテレビ業界を幅広くカバーしているウッドオフィスグループのウッドオフィス株式会社にお邪魔しました。

早速、名取 禎社長にお話を伺います。

Q. 社長がテレビ業界に入られたころのお話をお聞かせください。

テレビドラマの制作志望を志望していまして、大学を卒業してテレビ局や制作会社を受けたんですが元来“直球型”の人間なので面接では「自分はテレビドラマしかやりたくない!」と言い張ってました。
学生時代にスポーツもやっていたのでスポーツ番組を勧められても「ドラマしかやりたくない」と。今僕が面接官だったらきっと落とすだろうなというタイプでした(笑)。

案の定みんな落ちまして、たまたま知り合いの紹介である制作会社にアルバイト的に採用してもらいとりあえずテレビ業界に入ってそこからドラマを目指そうと1年ほどADをやったんですが、仕事をしているうちにドラマだけではなくバラエティ番組も含めて物を作る面白さを知りました。
そんな時にたまたま大学の先輩でもあったウッドオフィスの森澤社長(当時・現ウッドオフィスグループ会長)にお会いしたところ非常に魅力的な方だったのでぜひこの会社で働きたいと思いました。
「仕事ができると聞いている。ADなんかやらなくていいからディレクターをやれ」と言われまして「テレビあっとランダム」という番組でいきなりディレクターでした。
その時23歳だったんですが局に対しては28歳だと歳をごまかして仕事してました(笑)。
当時は今より会社も小さかったしチャンスを与えてもらえましたがその分失敗もしたし大変でした。ADを1年しかやらなかったというのもADが大嫌いで早くディレクターになろうとやれるだけのことはやったからですね。
それから色々なジャンルの番組を手掛けて逆に今演出でやっていないのはドラマくらいです。

 

Q.現場がお好きでこの世界に入られて入社24年で社長の座に就かれたわけですがそのあたりはいかがですか?

もともと演出が好きでしたが立場が上になってくるとお金も生み出してゆかなければならないしやらざるを得ない事も多い。ゼロから物を作るという意味ではプロデューサー業務というのも面白いと思ったわけです。
今の社長業も同じで、立場は変われども新しいものを作り出して行くという点では同じだと思います。
ひとつの番組を作るよりも責任も重くなってきますが仕事としてはクリエイティブなものだと思いますし、そこに楽しみも見出せています。

 

ここでウッドオフィス株式会社を含むウッドオフィスグループ株式会社の概要をご紹介します。

《設立》
1983年4月 ウッドオフィス株式会社創立
2009年8月 ウッドオフィス株式会社が持ち株会社としてウッドオフィスグループ株式会社に組織改編。
映像制作部門がウッドオフィス株式会社となる。

【グループ会社】
ウッドオフィス株式会社:テレビ番組を中心に映像制作全般
ウッドオフィスキャリア株式会社:スタッフ派遣
麻布プラザ株式会社:編集、MA等のポストプロダクション事業
クリエイティブ・コア株式会社:放送用機材・用品・メディアのレンタル、販売
ウッドアーティスト株式会社:タレントのマネージメント等

 

Q.ウッドオフィスさんのグループは制作のみならず編集や機材リースなど幅広く手掛けていらっしゃいますが制作会社としての特徴は?

やはりグループ各社の力でトータル的に物づくりができるというところは現在の様な様々なメディアにコンテンツを提供していく立場としては効率も良く、力になっている部分だと思います。
もうひとつは制作している番組が。報道、スポーツ、ドキュメンタリー、バラエティ等、広いジャンルにわたっているということ。スタッフも色々なことを経験できるので幅が広がります。
例えばスポーツの中継にバラエティの要素を持ってきたり、またはその逆など、色々な組み合わせができるようになり幅が広がります。

 

Q.社内の人材に一番望まれるのは?

まず当たり前のことがきちんとできる社会人になれということと、とにかく「考える」ということ。言われたことだけをやっているのは楽ですよね?そうではなくて企画も含めて自分で考えることが大事です。

 

Q.テレビ業界は今求人難ですがそのあたりはいかがお考えですか?

この業界の仕事に魅力がなくなったんでしょうね。私がこの業界に入ったころ、ADの仕事といえば何時に来て何時に帰る、ではなくずっと仕事をしているような状態でしたが今はそういう時代じゃないですよね。「この業界はそういうものだから理不尽なことでもOK」みたいなことは通用しない。ソフトを作る会社では人材こそが命ですから労働環境を整えることはとても大事です。その上で良いものを作って行くということを目指さなければなりません。私が社長になって2年弱ですが出来るだけ下の者が働きやすいように変えられるものは変えてきたつもりです。

 

Q.地上波の低迷やBS、CS、CATVその他のメディアの発展が目覚ましい昨今ですが会社として何か考えられていることは?

特にメディアによってこだわっているわけではありません。たまたま作った企画がどのメディアにふさわしいのかを考えて開拓したり、ただ、メディアが増えたことでインターネット関連なども含めて積極的に営業していきたいと思っています。

 

Q.社長ご自身が視聴者としてご覧になっているのはどんな番組ですか?

正直あまり見たいと思うものがないですね。結局ニュース番組だったり。 ただ某衛星放送局のドラマ等はとても充実しているので見ますね。
概して今のテレビはスポンサー獲得のために視聴率を取ろうという目的はあるのですがその目的が肝心の視聴者のほうを向いていないような気がします。
だから同じ出演者、同じような企画の番組ばかりが並んで結局視聴者に飽きられてしまうのではないでしょうか。
これからインターネット等のスピードがもっと進んで高画質のコンテンツがより容易に発信できるようになれば既成のテレビ局の在り方は変わるでしょうし制作会社として益々チャンスが増えると思います。

 

本日はお忙しい中ありがとうございました。

 

早社長のお話の後に現場でディレクターとして活躍中の白井景子さんにお話を伺いました。

Q.こちらの会社に入社されて何年目ですか?

この4月で13年目になります。新卒で入社して最初はバラエティ系の番組のADを経てディレクターになって5年~6年ですが今は主にドキュメンタリーと5分番組を担当しています。その他月に一度のスポーツ中継の現場を担当しています。体育大学だったのでスポーツも好きですがこの会社では色々なジャンルの番組を経験できるところが良いですね。

 

Q.上下関係も含めて社内の雰囲気はどうですか?

とても和気あいあいとした雰囲気で、私も含めて新卒入社時から長くいる人が多いです。 当然時間的にも仕事内容的にも厳しい業界ですが、本当にやりたいという気持ちがあるんだったら良い会社だと思います。

 

Q. 社長のお話では現場のスタッフとのコミュニケーションもとられているということでしたが・・・

私たちと同じフロアということもあるのですがとてもお話のしやすい社長なので放送局などであったことや色々な計画の報告なども良くします。

ありがとうございました。

 

広報委員の後記!

現場からたたき上げの社長だけに部下の気持ちも良く理解し、仕事のしやすい環境を整える努力を惜しまない姿勢が社員の方のお話からも感じられました。
人材こそが宝である制作会社にとって社員がやる気を出せる環境はとても大事であると思います。

インタビューアー:広報委員(株)ネクストワン・内山雄治
写真撮影:ウッドオフィスグループ(株) 岡村宇之
(2013年4月取材)