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広報委員が行く!会社訪問

株式会社テレテック

所在地:東京都港区芝公園1-3-1
留園ビル3F
電 話:03−6403−0561(代)
FAX:03−6403−0567
晴海事業所
所在地:東京都中央区晴海4−5−16
HP:http://www.teletech.co.jp/

 

「広報委員が行く!会社訪問」第5回目は、技術プロダクションの草分けとし て、数々の実績を誇る株式会社テレテックです。 明るい雰囲気のオフィスで、エントランスではロゴ入りのマットが迎えてくれます。

今回のインタビューは、取締役 営業統括の木村増夫氏、

役員待遇 技術本部長の長嶋英弘氏、

技術の現場から、技術本部 制作技術部 撮像課 専門職課長の中村智幸氏、

以上3名の方々に、お話お伺いすることにしました。

インタビュアー:(株)スーパーテレビジョン 松崎俊顕
写真撮影:ウッドオフィスグループ(株) 岡村宇之

 

『ちなみに木村取締役は、ゴルフのうまさ、アプローチの正確さは、業界で定評があります。』 《広報委員からのミニ情報》

 

――では、早速インタビューを始めさせて頂きます。

 

Q.まず、社名の由来について教えてください

木村氏:社名の由来をお話する前に、技術会社の歴史からちょっとお話しますと、「株式会社 東通」さんが業界で一番の老舗で、その後私ども「テレビネット・テクニック」という社名で設立され、草分け的存在ですね。由来は昭和50年に社名変更したんですけど、「テレビネット・クニック」から(アンダーラインの)文字をつなげて「テレテック」になりました。

 

それではここで「株式会社テレテック」の概要を――。

設立: 昭和50年12月10日
資本金: 6,000万円
社員総数: 120名
業務内容: 制作本部・技術本部・照明本部・報道事業本部・システム部・メディア事業部の各本部を持ち、番組制作・スポーツ中継収録・ライヴコンサート中継収録・CM制作・制作技術スタッフ派遣・イベント運営などを行っています。
特にスポーツ番組の制作技術に於いてはリーディングカンパニーと自負。
主な業務: ■ゴルフトーナメント全般
男子:日本プロゴルフ選手権大会・キャノンオープン・レクサスゴルフ選手権、PGA SENIOR CHANPIONSHIPほか
女子:富士通レディース・伊藤園レディスゴルフトーナメント、リゾートトラストレディースゴルフ ほか

■スポーツ中継全般
プロ野球西武戦ホームゲーム全戦、Jスポーツ「Jリーグ J-1」、全日本大学駅伝、東京箱根間往復大学駅伝競走、全国高校サッカー選手権、SuperGTオフィシャル映像、全国高校バスケットボール選抜優勝大会 ほか

■国際大会
FIFAクラブワールドカップジャパン(2005~2008)
サッカードイツW杯アジア地区最終予選(2005)
FIFAワールドカップ2002 KOREA/JAPAN ほか

■コンサート関係
ゆず・TUBE・EXILE ほか

※その他、ニュース・バラエティなど、幅広く全国展開しています。

 

Q.数々の番組・イベント中継を行っていますが、その中でテレテックさんの特徴は?

木村氏:そうですね。技術分野だけにとどまらず、 例えば、埼玉西武ライオンズのホームゲームなどは、球団と契約で、企画・制作・中継を一手に引き受け各局に配信しています。そしてCSのJスポーツで放送するJリーグの年間34試合でも、制作本部が社内の技術を使って制作している。つまり制作と技術が一体となってやっている。これが一番大きな特徴ですね。その他ゴルフ番組も、我社のスタッフが制作をやって、技術中継して…と完パケ作業もやってますね。

 

Q.委託というより完全パッケージで、ハード・ソフトを提供することもあるんですね。ではここで会社のモットーは?

木村氏:我社は、制作プロダクションの番組制作中心というより、技術・テクニカルな分野が大きなウェイトを占めていて、しかも生放送などの中継が多いので「放送事故に絶対ならないよう、安全の確保」が第一主義ですかね。 技術スタッフ及び技術機材関係の事故が無いよう安全を確保し、質の良い番組作りに貢献することです。現場や番組の種類によって状況が変わるので、必ず当日、スタッフ全員を集めて、TDやチーフが注意点や留意点をきちんと伝達・啓蒙している。 あとは、「明るく元気な職場」というのが基本でモットーですかねぇ。(笑)

 

Q.次に中継というと、中継車が当然活躍しますけど、カメラの値段は聞いた事があるんですがちなみに、中継車は1台どのぐらいの値段するものなんですか?

木村氏:システム・規模などによって違いますが、5億から10億ぐらいでしょうか。 私どもが所有している中で、日本に1台しかないトレーラースタイルのものは、システムの構築から設計・施行を自社で行っているので価格を抑えられていますが、それでも十数億はします。

全長16.39m/全幅2.49m/全高3.76m

 

そんなに値段するんですか!?技術の革新が早いから大変ですね。

次に社員数が増えると、スタッフ同士のコミュニケーションも大変だと思いますが…。

 

Q.社内のコミュニケーションはどのようにとっていますか?

木村氏:会社的には、毎週月曜日、各本部長が集まって会議を行っています。 そしてその週や月の営業内容を全部発表するんです。こうして同じ共通認識を持って、それを下に伝えることで、一つのコミュニケーションをそこでまず作ります。 また総務からも、コンプライアンス(法令順守)の問題とか、いろんな問題を発表しています。

 

Q.社員で集まって行う行事などはありますか?

木村氏:うちは120人近くいまして、本社サイドにいるのは40人ぐらいなんですよ。 あとは晴海の支社にいたり、派遣されていますから、一斉に集まることはないんです。年末年始さえ集まれません。昔は旅行をやっていたんですが、来られないんですよ、全員が。 ただ、毎年1月15日辺りで、池上本門寺(大田区)に全中継車と全スタッフが集まって祈願をするんです。それが最大の全員が集まるイベントかな。 池上本門寺にしたのは、境内の中に中継車を入れられるから。そこで車のお祓い、そしてスタッフの安全祈願、商売繁盛を祈願しています。

 

ここで、長嶋英弘技術本部長と中村智幸撮像課専門職課長のお二人に、インタビューに加わって頂きました。

 

Q.野球やゴルフなどの中継では、速い打球をカメラが追いかけてますが、どういう訓練なり資質が必要なんでしょうか?

木村氏:一人前のカメラマンになるには、最低5年かかるんですよ。 例えば、ゴルフならティーグラウンドでショットを打つシーンだけでも、違和感のない画を撮るには3年かかるんです。球をフォローするなんてことになると、5年以上かかる。そうでなければ横フォローなんて、多分できないでしょうね。

長嶋氏:スポーツ中継ですと、それぞれのカメラに役割があって、優しいのから難しいのまであるんです。当然球フォローをするのは一番難しい部類ですよね。 最初は、(球フォローのない)ティーショットを撮るカメラから始まります。その中で、本番以外の空いている時間を割いて、いかに高度な技術の撮影の練習をするかが大切になる。

木村氏:そのためにイントレの上に弁当とお茶を持って上がって、中継時間以外の予選ラウンドを使って、朝の8時から4時ぐらいまで、全部カメラで追いかけて練習しているんです。そういう練習しかできないんですよ。誰かが打ってくれないと球を追えないですから。そういう経験を積んでいったやつの方が、資質もあるけど、抜け方が違うんだよね。

 

Q.スポーツ中継で大変な所は?

長嶋氏:基本的にどんなスポーツでもルールが分からないと撮れないので、最低限やるやらないは別にしても、ルールは絶対マスターするようにしています。

中村氏:同じゴルフでも、選手によって動きが違うし、当然持つクラブも違うし、ラフからの球の上がりも違うし…。それらに対応するのは大変です。大事なのはそのスポーツに興味を持って勉強することですね。

木村氏:よくカメラマンは、片方の目でレンズを見て、片方の目で全体を見て、状況を把握していうことが大切と言っています。

 

Q.ゴルフや野球で、カメラを通して本当にすごいと思った選手は?

中村氏:僕はやっぱりタイガー・ウッズが一番凄かったですね。もうズバ抜けてますね。あと、石川遼は普通の人より弾道が全然高いです。やっぱり石川遼は、今までの日本人とは、違うんじゃないですかね。

 

 

続いて、中村さんに会社についてうかがいました。

 

 

Q.カメラマンとして、テレテックを選んだ理由は?そしてお仕事のやりがいはいかがですか?

中村氏:僕はもともと野球をやっていて、野球中継のカメラをやりたくて入ったので、すごく満足しています。好きなものを仕事にできるのは、喜びがあります。

 

Q.あー、野球をやってらしたんですか。すると中継の時、自分が守っていたポジションが気になったりしますか?

中村氏:ポジションはファーストだったんですが、やっぱり気になります。でも、野球は好きな分だけ専門的になりすぎて、視聴者の求める画と遊離しないか、いつも心配や葛藤があります。

 

Q.中村さんの熱い仕事ぶりが垣間見られますね。ところで木村さんは、社員から学んだことって何かありますか?

木村氏:社員の仕事に対する向き方ですね。雨が降ろうが風が強かろうが、現場に向かうんですから、怠け者の私にとっては凄いことだなと思いますよね。朝早くから夜遅くまでたった1時間の番組のために…これはすごいと思いますよ。そしてシフトで動きますから、自分の希望日でなかなか休めないですよね。
私は28歳で広告代理店からこの会社に入ったんですが、それをきちんとやっていく、業界の人たちを見て、すごいなと思った。

 

Q.現在の技術スタッフのあり方について、昔と違う所がありますか?

長嶋氏:制作でも技術でも、「この人は頑固で、それが当たり前」というので番組が作れた時代から、今はそれが許される時代ではなくなりましたね。カメラの腕だけが良ければいいっていうんじゃなく、何事においても柔軟な姿勢で臨まないと、生き残ってはいけないと思いますね。

 

時代の流れがあるんですねぇー。

 

Q.この記事を、次代を担う学生さんが見ているかもしれません。何か伝えておきたいことは?

長嶋氏:この仕事は、好きでないと本当にできない仕事です。でも、多くの先輩たちが打ち込んでいるのは、そこに何か魅力があるからです。ぜひ若い人には、苦しいこともあるんだけど、その先にある楽しみを目指して、飛び込んできて欲しいですね。

 

Q.最後に、会社に対する夢は?

中村氏:本当に楽しく仕事ができるのが一番ですね。 やっぱり若い人がいっぱい入ってきて、活力のある会社になればいいと思ってます。

木村氏:会社ができて36年、我々は今後歳をとっていきますから、今ここにきてどんどん若返らせているんですよ。若返った人たちが会社を引き継いで、大きくして、いいもの作って欲しいなと思いますね。そして会社は潰さないでくれよ(笑)というのはありますね。

 

広報委員の後記!

筋書きの無いエネルギッシュなドラマと言われるスポーツ中継に熱く取り組む姿勢と  放送事故にならないように社員一丸となって臨んでいる姿に敬服しました。