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「インターンシップ企業・実習生 勉強会」

勉強会は最低、最悪のスタートだった。なんと、実習生2人が遅刻をしたのである。連絡もない。谷事務局長は怒り心頭。「業界人にとって一番大切にしなければいけないのが時間厳守だ!」ごもっとも。自己紹介を進めるうちに全員がそろい、実習生にとっても初顔合わせの勉強会は暗―い雰囲気の中、ようやく始まった。

最初の講演は(株)さんばん柴田社長の「映像ビジネスの現状」。柴田社長の穏やかな笑顔が実習生を包み込む中、今後映像産業はネットやデジタルサイネージなど拡大をしていく、未来のある業界である。制作者に一番求められるのは「何を伝えるのか、その気持ち」である。として、現場で働くADとしての細かなノウハウを伝授した。そして、制作会社というのは「流しそうめん」の下流であるが辛抱強く箸を立てていると思いがけないそうめんが流れてくることもある。面白く魅力のある仕事だという話があった。また、「さんばん」が新入社員を採用する際の最終面接に代わる「地獄の特訓」の様子も披露され、業界で生きていくためには考える力とチームワークが大事だという話も印象的だった。

続いて、私が制作会社にとって最大のクライアントであるテレビ局の現状について「テレビ局ウラ事情」と題して話をした。今、テレビ局はデジタル化での負担が大きいが、それ以上に気になるのが法律改正。放送と通信が共生する中で法律が変わろうとしており、様々な媒体を含めて法律は、伝送設備、伝送サービス、コンテンツに分かれる見込みである。これまでのテレビ局はこれらを包括的に、免許を受けていたが、これからは免許が分かれることが予想される。そうなるとコンテンツ制作会社の存在も大きくなり、力のある会社はテレビ局と同等か、それ以上の力を持つようになるかもしれない。現に、アメリカではウォルトディズニーがABCを買収するなどコンテンツ制作会社が伝送路まで支配する動きもある。局の形態は変わろうとも、無料で手軽にみられるテレビの存在は不滅であり、映像文化を育てる中心はやはりテレビである。社会的にも影響力の大きいクリエイティブな仕事が出来る我々制作会社の仕事は素晴らしい。といった内容だった。

 

実習生からは、インターンシップに参加をしての感想が述べられた。「3か月間ADを経験する中で自分は編集の仕事をやってみたいと思うようになった」「今後は構成の勉強もしたい」「インターンでは8時間労働しかできないので、いわゆるADの過酷さが体験できないのが残念」「希望通り映画宣伝の仕事が出来るので楽しい」いずれも自分の将来を視野に入れ、実習を前向きにとらえていることが分かった。

終了後の懇親会では、焼酎のロックを重ねるうちに谷事務局長の機嫌も治り、弁舌も最高潮。北尾キャリアカウンセラーのリードで実習生の思いも出始めたころ、話題は年齢に及んだ。実習生の愛野さんは谷事務局長を「55歳くらいかな。ここにいる社長さんの中では私は谷さんを目指したい」と発言。
これで一気に天に昇った谷事務局長。楽しく、充実した勉強会は最高の雰囲気のままにお開きとなった。

 

 

文責 池田恵一